ブログ - 【建築】機能そのものがデザイン〜薪小屋〜

【建築】機能そのものがデザイン〜薪小屋〜

カテゴリ : 
建築
執筆 : 
yokozeki 2010-5-5 16:32


岐阜の山村で見つけた薪小屋。ぱっと目に入った瞬間その力強い存在感に圧倒された。
建築の設計をしていると、ついつい綺麗なデザインや、最近の流行の軽やかさに目が行ってしまうのだが、こういう機能と時間の経過によって表情が生み出される建物に、がつんと頭を叩かれる。
この建物には装飾は全くないが、その機能そのものが、装飾的なイメージを生んでいる。
そのため、この場所にこの建物が建っているリアリティに圧倒されてしまうのだろう。

この種の建物は細部まで嘘がない。



さまざまな要素が集中し、表情の密度が高い出入り口付近。しかし、破綻をきたしていない。さまざまな要素を同時に存在させる場合、それぞれがしっかりと意味、リアリティがあれば、破綻はしないと私も思うのだが、実際の仕事ではなかなか難しい。

ちなみに、この扉の下半分が黒いのは、雨が良く当たり、痛みやすい部分に保護用に、タールを塗ってあるため。必要以上には塗らないので、扉が塗り分けられているように見える。

この薪小屋を見ると、この地方の冬が非常に厳しい事を感じさせる。
その厳しさに耐えている小屋。見れば見るほど、
この薪が人の暮らしを支えているのだなあと、さまざまな風景が浮かぶ。



こんな小さなものでも、迫力がある。
利休が漁師小屋を見て茶室の参考にしたとか...。
なにかヒントがここにもあるようだ。

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