
ミース ファンデル ローエ設計
バルセロナパビリオン(1929)

| この建物を実際見た時、そのあまりのバランスの良さに舌を巻いた。それは何か神々しい程のものでこんなことがあるのかと疑いたくなるぐらいだった。以前同じ感じを受けた建物があるが間近で見る機会があった伊勢神宮とルイスカーンという建築家の作ったイエール大学の美術館、博物館もそうだっだ。もちろん他にも多くのすごい建物が世界には存在しているんだと思うが、とにかくこれらは凄かった。何かを知りたくて模型を作ってみた。するとどうだろう?模型でも十分な力を感じるではないか。バランスの持つ力はサイズが縮小されても、素材がかわってもある程度は再現されるものなのだろう。しかし、こうやって俯瞰してみると微妙な壁のずれがどうも大きな意味があるようにかんじる。微妙な壁のずれと均等な配置の柱、床の目地。絶対的な規則性と混沌この両方を会わせ持っているように思える。 |

| 壁は基本的に石張りになっていて当然不透明だが、ガラスの開口も同じように壁として扱われている。つまり窓では全くない。確かに透けて向こう側が見えているのだがその場に立つと明らかに何かを遮蔽する壁として感じられる。空気の遮断と言えばそれまでなのだが、それ以外にも2つの大きな遮断要素を持っているようだ。一つは音。このガラス面の向こう側とこちら側では音がまるでちがう。まあこれも分かる。驚いたのはもう一つの遮断要素の景色の遮断、と言うより変容だ。当然ガラスには後ろの風景が多少なりとも写り込む。これが実際に見える風景に重なり変化させてしまっているのだ。 |

| この建物にとって屋根は特別に感じる。天井の仕上げが漆喰のせいかもしれないが、他が表情豊かな石やものが写り込むガラス、金属なのでマットで真っ白な天井との対比は鮮明に写る。それにそのただ薄い板が載っかっているだけのような水平性は壁や柱の垂直性に対して徹底的に強調されている。この屋根の下に出来る影の空間が壁の素材感と相まってしっとりと感じられ、奇妙な包まれるような空間を形作っているのは驚きだ。 |

| 池の広がる中庭。shopの入っている離れも十分な存在感があり、月と地球のように重力のようなもので引かれあっているかのように関係性を持っている。だからこそその間のこの池と空間は爽快であるのだろうか。模型では質感までは伝わらないので次に実際の写真を見る。 |
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