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001 「ガルウイング・ハウス」C+A(シーラカンス・アンド・アソシエーツ) 宇野 享設計 岐阜

静かな住宅地のなかに「ガルウイング・ハウス」はある。リビング部分のテント地の屋根は鳥の羽のように開閉する。シルバーと黒の外観。写真で見たときは周囲からかなり浮いた建物ではないかと思ったが実物は意外と周囲に溶け込んでいる。いくつかの要因を考えられるが一つは石積みの基壇の上に家が建っていること、もう一つは黒とシルバーと言う従来の木造建築がもっていた陰影を面で表現したことではないだろうか。そう考えると羽のように開閉する屋根さえも神社仏閣のそり上がった屋根のようだ。

屋根の開閉は誰もが笑みを浮かべる。開いた瞬間に風と空の景色が飛び込んでくる。非常に楽しい出来事。そういえば昔の建物は襖や障子を取り外すと建物を通して反対側まで見渡せることが多かった。その水平に広がる様を立体的に解釈したのだろうか。母屋が横にありその増築となっていたがその空間の質的な落差の大きさも楽しい。日本の近代建築に和館と洋館がくっ付いているものが多いがその感性を引き継いでいるのか...
宇野氏は雑誌掲載の際にこの建物が集落のように密集して立ち並ぶコンセプト画を発表していた。それは多数の生物の集合体のようであり、開閉する屋根はまるで気候にあわせて呼吸をしているかのように見えるはず。興味深い考え方だ。
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